リンクシェアさん主催の日本航空見学会レポートです。
前回の
「JAL機からの脱出を体験!JALの緊急脱出体験をしてきた4 〜滑り台で滑る編〜」
に続き、今回は
「JAL機からの脱出を体験!JALの緊急脱出体験をしてきた5 〜海上脱出編〜」
です。
恒例のリンクシェアさん主催の日本航空さん見学会。
今回はそのレポート第5回目です。
これまでのレポートは以下からどうぞ
1回目「施設潜入編」
2回目「憧れのCA登場編」
3回目「衝撃の緊急事態編」
4回目「滑り台で滑る編」
今回はいよいよ海上脱出です。
海上に不時着した飛行機からボートで逃げます!
今回のレポートで体験している内容は、通常のJALさんの見学会とは違う内容です。
普段はこのような内容の体験会は開催しておりません。
出口付近の座席は責任重大だ!
前回の滑り台体験は地上での脱出でしたが、
今回は、海上脱出。
海に不時着した飛行機からの脱出体験です。
滑り台は使わずに、救命ボートでの脱出を体験します。
海上ですので、溺れないように救命胴衣を身につけます。
座席の下に用意されていました。

救命胴衣です。着るの初めてだ!
地上脱出、海上脱出、どちらの場合も、非常口の近くに座っている人は、
非常事態にお手伝いを頼まれることがあるようです。
CAさんと向かい合わせになる座席、
その座席の方は、肝に銘じておいた方が良いでしょう。責任重大です。
具体的なお手伝いとしては、
・ドアを開けるのが困難な場合、開けるお手伝い
・指示に従わず出口に押しよせる乗客を制御
など、(他にもあったと思うけど)です。
あの座席は、CAさんに近くてデレデレしてる人も多いと思いますが、
そんな呑気な気分で座っていられる座席ではなかったのでした。
もし、自分が座っていたら、
いざという時に、任務を遂行出来るのか、かなり不安。。。

非常口近くに座っている人がお手伝いのレクチャーを受けています。
非常事態発生!海に着陸します!
今回も、映像に合わせて非常事態が発生します。
地上の脱出は緊迫した状態で、一刻を争うような設定でしたが、
それに比べ、いくらか時間に余裕がある設定のようでした。
非常事態が発生してから、
衝撃に耐える体勢の説明がありました。
下の画像は、エコノミークラスのような狭い席の場合です。
手をクロスして、前の座席を掴み、クロスした腕に頭を付けます。
座席の広さに余裕があれば、以前説明したとおり、前屈みになり足首を掴みます。

CAさんの説明。手をクロスしてください
そして、先程、お手伝いを頼まれた方々が、
押し寄せる乗客からCAや出口を防御します。
実際に、こうなったら、
乗客と殴り合いになりそうですよね。大変だなこの席は。。。

押し寄せる乗客からCAや出口を防御する参加者
ボートで脱出!これかなり狭いぞ!
海上に不時着し、脱出することが可能な状態になりました。
ドアの脇に開いた救命ボートに乗りこみます。

乗客が乗る救命ボートです。
そして、お待ちかねの救命胴衣を着用します。
これが、ちょっと着づらい印象を持ちました。
どっちが表でどっちが裏なのか迷うんです。
パニクってる時にこれを着ろと言われても、スムーズには着れない。
しかも、ほとんどの人が初めて着るわけですし。
大きく「表」「裏」「前」「後」とか書いてあるといいなと思った。

救命胴衣を着てみた。席が狭くてアップになります。。
救命胴衣を着た後、大事な事が1つ。
すぐに膨らませないこと!!
CAさんの指示があるまで、絶対に膨らませないこと。
着たら膨らませたくなるのが人情なのはわかりますが、
(実際自分も膨らませたかった。。。)
すぐに膨らませてしまうと、身動きが取りづらくなります。
膨らませてみるとわかるのですが、もの凄い圧迫感で苦しい。
しかも足下が見えなくなり、脱出前に膨らませてしまうと危険。
膨らませると、脱出動作に支障が出ますので、
死にたくなかったら、すぐには膨らませないこと。
必ずCAさんの指示に従いましょう。
そして、早速みんなでボートに乗りこみます!
ボートに乗り移る際は、ドアとの接続部分が斜面になってるので、
ここは転ばないように気をつける。
で、乗ってみてわかるのですが、これが結構狭い!!
ギュウギュウの寿司詰め状態。
あまりに狭いため、ボートを左右に広げることになりました。
広げたおかげで、いくらか余裕がでましたが、
それでもやや狭い感じです。この時の乗船人数は20数名。
しかーし、CAさんから驚きの説明が!
このボートにはなんと78名(だったかな?)まで乗ることができるとのこと!
一同どよめく。。。
20数名で結構狭かったのに、
3倍近い人数が乗り込むことになります。
まじでー!絶対無理でしょう!超キツキツ。
そんな満員状態で、1週間とか海上でさまよったら、
すごいストレスだ。。。。

ボートで避難します。CAの訓練映像でも同じような光景が。
ボートが船から切り離されると、このような寂しい状態に。
こんな状況にはあいたくないですね。。。

ボートが切り離された後の飛行機
ようやく救命胴衣を膨らませられる!
海上脱出訓練が終わった後、
救命胴衣を膨らませる体験をさせてくださいました。
膨らませ方は、飛行機を乗る方ならご存じの通り、
左右の紐を引っ張るだけ。
今回着た救命胴衣は、上下2枚の空気層があり、
片方の紐を引っ張ると、上面に空気が入り、
もう片方の紐を引っ張ると、下面に空気が入る仕様になっていました。

上面(顔側)と下面(体側)の上下2枚が膨らむ仕様になっています。
画像を見てわかるように、ものすごい膨らみますので、
顔への圧迫感が凄いんです。これにはビックリしました。
そして、膨らませると、救命胴衣表面が冷たくなります。
エアスプレーのスプレー缶が冷たくなるような感じの冷たさです。
決して濡れてるわけじゃありませんので、ご安心を。
冷たさはすぐ収まります。

横から見るとこのような感じです。視界が狭くなるのが分かると思います。

これは自分の救命胴衣を膨らませてみたところ。結構苦しい。
脇にある赤いチューブは、
ふくらみが足りないときに吹いて膨らませるため。
充分膨らむので、とりあえずは大丈夫でしょう。

脇の赤いチューブです。ここを咥えて空気を足します
この赤いチューブ、実は空気を抜く場合にも使います。
チューブの真ん中部分を押すと、シュ〜っと空気が抜けています。
これは知らなかった!

赤いチューブの真ん中を押すと空気が抜けます。
「子供用の救命胴衣は無いの?」
との質問に、赤ちゃん用のものを見せてくださいました。
なんだか前掛けみたいですが、救命胴衣です。

赤ちゃん用の救命胴衣。ちっちゃくてカワイイですな。
今回の脱出体験は、滑り台ほど楽しくなく、
いろんな不安が頭を駆け巡りました。
飛んでる状態で非常事態が発生するので、
無事に不時着できるかが、まず不安。
そして、ボートの狭さが不安。
万が一、お手伝い席に座っていたら、上手に対処できるか不安。
など、事故をリアルに想像してしまう脱出体験でした。
CAさんは常にいろんな事を想定して業務にあたっているんだなと
改めて尊敬してしまいました。
すごい仕事だ。。。
というわけで、
「JAL機からの脱出を体験!JALの緊急脱出体験をしてきた5 〜海上脱出編〜」
でした。
次回は
「JAL機からの脱出を体験!JALの緊急脱出体験をしてきた6 〜ファーストクラス編〜」
です。
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【参考リンク】
日本航空
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