JALの特別な見学会で整備工場を訪れました。
今回は特別にボーイング767のコクピットに座らせていただきました。さらに機内に荷物を入れるカーゴ内にも潜入。
カーゴ内は床が滑る滑る!
今年も、リンクシェアが開催するJALの見学会に参加してきました。前回ご紹介したJAL国際線サクララウンジに続き、今回はボーイング767型機のコクピットをご紹介します。
お願い:このブログに掲載されている写真は、日本航空株式会社の許可を得ています。無断使用や転載はご遠慮ください。
うわ!767のコクピット狭すぎ!
今回はボーイング767型機のコクピット内を見学できることになりました!これはまたとないチャンス!超嬉しい!
こちらがコクピットを見学させていただいた767型機。もう20年(30年だったかな)以上飛んでいるベテランの飛行機だそうです。
こちらが767型機のコクピットです。想像していたよりもかなり狭い!
テレビや映画で見ることはありますが、実際に入ってみるとマジ狭い!パイロットの方々は「うわ!私のコクピット狭すぎ!」と言いたくならないでしょうか(笑)?
パイロットの椅子は、このようにコの字型をしています。コの字の凹みのところに操縦桿がくるんですね。
実際に椅子を操縦する体制まで動かしていただいたところ(電動で動く)、ちょうど股のところに操縦桿がくるのです。操縦桿近すぎ!こんなに近いんだ!もうね、椅子に座ったら目の前がすぐに操縦桿なんですよ。
とてつもなく操縦しづらそうです。よく操縦できますね。上半身は直立不動になるくらいの近さです。驚きました。
パイロットってタクシーの運転手以上に腰痛に悩んでいそうですね。。。これはかなり厳しい体制です。頭がさがる想いですね。家で呑気にフライトシミュレーターを操作するのと全然違いますよ(笑)
コクピットの窓からの視界もとても狭い!見下ろすと、飛行機の鼻先が邪魔で足元は全く見えません。パイロット視線で見ると、人がメッチャ小さいし!
グランドスタッフの手旗信号の重要性も分かりました。あれがなかったら飛行場内で動かせませんね。。。
こりゃあ大変な仕事ですね。人命を預かるプレッシャーだけでも大変だと思いますが、操縦する姿勢も大変なお仕事でした。最新型の飛行機ならもっと良くなっていると思いますが、それにしてもびっくりしました。
飛行機はメンテナンスすればずっと飛び続けられる
コクピットに入る前に、この767型機について説明を受けました。実に20年(30年だったかな)近く飛び続けているそうです。
飛行機はしっかりと部品交換などのメンテナンスをしていけば、ずっと飛び続けていけるそうですよ。
コクピットの計器類のデザインも、飛行機が作られた当初のままだそうです。最新の機種などは、メーター類が少なくなっているそうです。
これ、覚えるの大変ですよね。ビデオデッキが操作できない人が見たら卒倒しそうです(笑)。
ビデオデッキといえば、この767型機の客室にある機内プロジェクターは液晶画面ではなく3色方式のプロジェクターでした。しかもVHSテープで流しているそうです。年代物〜。
シートも古いタイプのシートでした。Jクラスも革張りになる前のもの。
それから、機内で流れる映画についてのお話も聞けました。作品をセレクトしているスタッフの方によると、セレクトする基準は「乗客に恐怖心を与えないもの」だそうです。パニック系映画はダメですね。
公開から3ヶ月すると映画会社と契約ができるそうですが、海外で人気があっても日本では知名度が低い主役俳優の映画などは選ばないようにしているそうです。
そうそう、機内見学をする前に、新しい767のシート「SKY SUITE」についての説明もありました。
中国の工場で製作されているそうです。このスライドは、救命道具のチェックをしているところ。身長が大きい人でも使える位置に調整するそうです。また、小さい人が寝た状態でも使用できるようにも調整するとのこと。大変だ。。。
「SKY SUITE」の席の並びは、1-2-1となっています。左右の窓際が1列で真ん中が2列。
これは、ANAのシートが2-2-2の配置なので、それを凌駕するための配置だそうです。
「お客様にいい設備を提供しよう!」という意気込みで開発したそうです。実物を見てみたいな。
カーゴ内は天井が低く、足元は滑る!
今回はさらにカーゴ内にも入ることができました。乗客の荷物を入れる場所ですね。
カーゴの中は普通に殺風景な空間になっています。天井が低いので、ここで作業するのは大変そうです。しかも足元がツルツル滑るんです。
おそらく荷物を動かしやすくするためだと思いますが、床に回転する球体が無数に埋め込まれているんですね。
この上を歩かないとならないので、滑る滑る。なかなか貴重な体験でした。
カーゴ内には火災報知器もありました。ノズルにテープを貼ってはいけないんですね。
JALの整理整頓術、工具箱は開けたまま
JALの整備士の方々は、下の画像のように工具箱を開けて作業しているそうです。
そして、すべての工具にピッタリのスペースが作られており、ひと目でどの工具が無いかわかるようになっています。
人命に関わりますから工具が1つ無くなっただけでも大変です。見つかるまで探し続けるんでしょうね。銀行の集計が合わない場合、何度も計算し直しますが、あれと同じですね(違うか?)。
この整理術は自分のデスク周りにも応用できるかな、と思いましたが、広いスペースがないと開けっ放しにはできないなと思い、すぐに諦めました(笑)。
見学の最後にお土産をいただきました
見学がひと通り終わり、最後には嬉しいお土産を頂きました。
国際線ビジネスクラスで採用されているTUMIのアメニティキットです。
もったいないので開けてないのですが、中身は「リップクリーム、歯磨きセット、モイスチャーマスク、耳栓、アイマスク、ポケットティッシュ」となっています。
このアメニティキットが採用されている路線は、ヨーロッパ、アメリカ(ハワイ・グアム線を除く)、カナダ、オーストラリア線です。気になる方は搭乗してみてください。
そして、ファーストクラスで使われているグラス。これがシンプルで綺麗。
大きさはそれほど大きくありません。小さくて可愛いですね。
底面に「JAPAN AIRLINE」のロゴ入り。
そして航路図のブックカバー。「RED Suite」のプレイルームの壁にも貼られていた航路図です。これを小さく切りブックカバーにしたものです。
裏を見ると折りたたんであるのがわかります。手作りなのかな?
あと、機内Wi-Fiの無料券なども頂きました。期限が切れるまでに乗らないと!
というわけで、整備工場見学レポートでした。コクピットに入ることができるとは思いませんでした。
実は今回、本来は新しいJALの「SKY SUITE」を見学できる予定だったのですが、当日になって急遽NGになってしまったそうです。
JALの皆さんが四方八方手を尽くしてくださり、767のコクピットを見学できることになりました。当日NGになったにもかかわらず、その日のうちに代替機を手配できるってすごいと思います。セキュリティの問題などもあるでしょうに。。。
毎回思いますが、JALスタッフの方々ってすごい。有能な方がそろっているんでしょうね。一般人にここまでしてくれるって、なかなかないですよ。しかもみんな爽やかだし。爽やかトレーニングでもしているんだろうか(笑)?
新条もあれくらい爽やかな人になれたらいいのに、と思いました。
JALの皆様、ありがとうございました。
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