山口由美さんによる書籍
「アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命」を読んでみました。
アマンリゾーツのコアファンにはお薦めの本です。
旅する作家 山口由美さんが書かれた書籍
「アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命」
を読んでみました。
想像以上に分厚い本で、読むのが大変でした。
アマン以外の内容も多いのでじれったい
分厚い本だけあって、
アマンリゾーツ以外についても多く記述されています。
エイドリアン・ゼッカ氏が関わった
リージェントホテルについての詳細や
日本のバブル期の話、インドネシアの歴史、等々。
ですので、アマンの歴史や紆余曲折を知りたい
コアファンの方にはお薦めできます。
しかし、
手っ取り早くアマンの歴史を知りたい!
という方には向きません。。。
じれったくなり、
読み飛ばしたくなります(笑)
日本が多く関わっているのには驚き
本書を読んで一番印象的だったのは、日本との関わりが多いこと。
創業者エイドリアン・ゼッカ氏のお兄さんのお嫁さんは
日本人だったそうです。
また、ゼッカ氏は仕事の関係で、日本に滞在していたこともあり、
その時に利用していた別荘が
アマンのヒントになったのではないか?という話にも驚き。
そして、ゼッカ氏がビジネスを行うパートナーとしても、
日本の企業が多く登場します。
アマンリゾーツ、および
ゼッカ氏は日本との深い関わりがあるようです。
京都に予定されていた「アマンニワ」
ずいぶん前から、
アマンリゾーツは日本に進出しようとしてたようです。
それが京都の「アマンニワ」。「庭」ですね。
浅野織屋が所有していた土地に建設する予定でしたが、
京都は規制が厳しく難航し、現在も棚上げ状態。
これがこのまま中止になるのか、建設されるのか気になるところ。
他にも、熱海の「アマンタミ」や千葉「アマンウミ」、
そして、岡山などで建設が予定されていましたが、
幻と消えています。
こういった部分は、とても興味深く読みました。
本書では、かなり詳細にアマンの歴史が書かれています。
著者の取材根性に頭が下がります。
ちなみに、山口由美氏は、
富士屋ホテルの一族の方のようです。
歴史あるホテルの出身でうらやましいですね。
まもなく登場する「アマン東京」は、
リゾートタイプが主流のアマンリゾーツとしては、
異質な都市型ホテル。
近年、ニューデリーなどを始め
都市型ホテルも展開しているようですが、
はたして、どんなホテルになるのでしょうか?
開業が楽しみですね。
余談ですが、
新条の祖父は大工だったのですが、
富士屋ホテルの建設に関わったらしいという噂を聞きました。
ほんとうだろうか?今度調べて見たい。